ワクチンは、いろいろな感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらの毒素を無毒化したりしたものです。
ワクチンを接種すると、細菌やウイルスに対する抗体(免疫グロブリン-Ig)が体のなかで作られ、白血球が「この細菌やウイルスは、敵である」ことを覚え込みます。
接種後、本当に病原性をもつ細菌やウイルスに感染したときには、集中的に敵の排除にあたることができ、感染予防、発症予防、重症化予防が可能になるのです。
もちろん、男女性別、年齢を問いません。
但し、妊婦の方は治療することができません。
通常のワクチンとは概念が異なり感染・発症していても治療ができます。
基となる成分は、“ペプチド”と呼ばれ、ニキビ菌のDNA配列から菌体成分の異物性となる部分を解析し、その菌の抗原ペプチドと呼ばれる単鎖の蛋白を人工的に合成したものです。このペプチドは年齢性別人種を問わず、今までの症状ではほぼ100%のニキビ菌に有効性が認められています。
原則として週1回ニキビワクチンのパッチを使用することにより血中の抗体価を高めてゆきます。
私たちはニキビ菌由来の合成ペプチドを用いてさらに身体に抗原刺激を加え、体内に抗体を誘導することができれば、過剰な炎症反応が徐々に沈静化してニキビの改善につながると考えています。
ニキビ菌自体を身体に投与するのではなく、その菌のDNAを解析してその抗原性を発揮する部分を合成ペプチド化し、ワクチンとして投与することで高い安全性を得ることができます。
このペプチドワクチンは、2012年より日本をはじめとして、ヨーロッパ諸国、米国、中国、東南アジア各国で国際特許を取得しております。
また米国ではメリーランド州立大学との共同研究で前臨床試験も終了しており、現在国際臨床試験の準備中です。