週1回のニキビワクチンのパッチ使用
原則3ヶ月を1クールとしています。治療評価は1ヶ月ごとに皮膚所見の改善の有無を観察し、確実に効果が出ているかを確認します。
通常、治療を開始してからの効果発現は1ヶ月目で、最終判断を3ヶ月後におこないます。
治療の継続が必要かどうかは医師と相談しながら決めていきます。
患者さまが継続を望まれない場合、ワクチン無効と判断される場合、基礎疾患があり、ワクチンの効果・適応に疑問がある場合、医師と患者さまとの信頼関係が保てない場合は治療を中止します。一度何らかの事情で治療を中止されても、いつでも再開は可能です。
ニキビワクチンを開始して、4週間ほどすると、血液中にペプチドに対する抗体が誘導されてきます。
その結果として、今までニキビがない部分に新しくニキビを発症する恐れがございます。また、ストレスや睡眠不足などが誘因増悪する場合もございます。
もちろんこの現象は一過性で、軽快してゆきますが、ワクチンの使用間隔を変更する場合がございます。あまりひどい場合は、一時的に抗生物質を併用することがございます。(重症の場合に特にそのリスクが高くなります。)
難治性ニキビにワクチンを使用しても、なかなか良くならない場合がございます。
その理由のひとつとして、ニキビ菌とは異なる別の皮膚常在菌が合併感染している場合がございます。その場合は皮膚の膿を培養して、原因菌を調べることが可能で、その菌にあった抗生物質を併用することがございます。